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子ども経験者たち
〜第2回 未完成試写会〜

秋元康(作詞家)大久保佳代子(タレント)樹木希林(女優)黒柳徹子(女優)小山薫堂(放送作家)
堺雅人(俳優)田村淳(タレント)辻慎吾(森ビル社長)豊田章男(トヨタ自動車 社長)西尾由佳理(フリーアナウンサー)羽鳥慎一(フリーアナウンサー)
前田敦子(女優)マツコ・デラックス(コラムニストスト)森永卓郎(経済アナリスト)ローラ(タレント)山本美月(モデル・女優)


© 2014「STAND BY ME ドラえもん」製作委員会

秋元康(作詞家)

「大人になるということはどういうことなのか?」と考えてしまいました。決して、何かが変化してしまうわけではなく。 大人の自分の中に子どもの自分もちゃんといるんだなと安心しました。

『ドラえもん』が僕をあの頃に連れて行ってくれました。すべての世代に観て欲しい映画です。

大久保佳代子(タレント)

出木杉くんがいるのに、なぜのび太なのか、とか。しずかちゃんを中心とする、のび太・出木杉くんの3人の三角関係性が面白くて観ちゃいますね。「出木杉くんとのび太のどちらがいい」って昔からずっとあるテーマだし、観終わった後女子同士で話が出来そう。未来のシーンで、独身男子たちが一緒に飲むシーンで出木杉くんオーラが消えていましたね。出木杉くんが上手くいかなくてちょっと弱っている感じとか好きです。今、出木杉くん狙ったら落ちるんじゃないか、とかね(笑)男の人って弱っているときに入り込むと意外と勝算があるんです。

あと、しずかちゃんはあんなに男を甘やかしたらダメだと思うんですよね。聖母マリアじゃないんだから。でも、のび太のことを許してあげられる母性本能をもうちょっと自分も持ちたいですね。しずかちゃんのように「だめな男の人を許して守ってあげたい」って思ったほうが、いい結婚相手見つかるんじゃないかなってちょっと希望が持てました。

今日でだいぶストライクゾーンを広げました。

43歳の独身女性という立場で見てもキュンとくるし、けっこう刺さる台詞は何個もありました。今の生活を省みながら観れたので、本当に楽しめます。

黒柳徹子(女優)

見終わって涙がでたので驚いた。本当にドラえもんはいいともだちだ。お金とかものよりたいせつなのは友情とこの映画はおしえてくれる。最高だ♡

私もどこでもドアがほしいと今回もおもった。子どもだけじゃなく大人まで満足させる映画ドラえもん!みんなで見てやさしい人になりたくなる。ドラえもんはそういう映画だ!大切な宝物ドラえもんもう一度見たいです。

小山薫堂(放送作家)

子供の頃に抱いていた夢は、いったいどこに消えてしまったんだろう?

エンディングに流れる秦基博の歌声を聴きながら、そんなことを思った。

実は、子供の頃に抱いていた夢は消えてしまったのではなく、大人ならではの環境に邪魔されて、見えなくなっているだけなのだ。

そういう意味で、この映画は、見失いそうになっていた夢をくっきりと浮かび上がらせてくれる「夢メガネ」のような作品である。

自分の未来を想像する楽しさ。

自分の未来を信じる尊さ。

ドラえもんとのび太の友情が、大切なことを教えてくれる。

本当に大切なことは、子供も大人も関係ないのだ。

自らを信じる・・・で、自信。

未来のために最も必要なエネルギーは“自信”だと思った。

田村淳(タレント)

最初は3DCGに馴染めるか不安があったけど、はじまってすぐにそんな不安は吹き飛んだ!3DCGのおかげで、ドラえもんの世界にグッと入り込んで作品を見る事ができた!のび太の部屋の畳の目を細かく表現していたり、ランドセルを留める金具の揺れ具合やひみつ道具達の臨場感がたまらない!特にタケコプターのシーンは、今までのドラえもんにはなかった疾走感が加わりドキドキさせられた!

ドラえもんの名シーンと呼ばれるストーリーがいくつもうまく重なりあって、見応えたっぷりです!のび太がジャイアンに何度も立ち向かう姿がよりリアルに表現されていて感動しました。

改めて自分の中にドラえもんという存在と歴史が深く刻まれてる事に気づかされる作品でした。是非、親子で見に行って欲しいです!

豊田章男(トヨタ自動車 社長)

改めて、友情っていいなと思いました。のび太君が幼年期から大人になっていく世界を現在と未来という形で表現してしてましたけど、自分1人で解決していくところに涙をもらいました。また、しずかちゃんとお父さんが語るところも、うるっとしました。

3DCGによって感情がすごく上手く表現されたと思います。質感や手の動き、音、髪の毛の動き、目の動き、肌の動き、喜怒哀楽がものすごく期待以上にリアルに表現されていて今回はドラえもんの“人間的”というか感情面をものすごく感じさせていただきました。そこがのび太とドラえもんの友情であったり、出会いのとき、別れのときであったり、自分の今の気持ちとは違うアクションに対してエモーショナルな部分というのが今回ものすごく表現されていたのではないかと思います。

ドラえもんが我々に教えてくれたことは色んなイノベーションとか価値創造とかいうことだと思うんです。どこでもドアに代表されるような、我々が未来のために今をどう生きるかのヒントを教えてくれる存在。私もモノづくりの会社におりますので映画のような世界、夢が未来の日本を作っていくと思うんです。

羽鳥慎一(フリーアナウンサー)

予想通り泣きました。

前回は途中段階のものも含んだ映像を初めて観たので、あの時は違和感を覚えたんですが、完成したものを観て、逆に3DCGにして、リアルさがまして良かったなと思いました。背景がすごくリアルで、ドラえもんやのび太が本当に街の中にいるようなリアルさがあってすごくよかったです。

お話はドラえもんが大好きな人なら誰もが知っている名作・名場面がちりばめられているのでドラえもんファンなら展開も分かるのに、分かっていながらも泣けてしまう。それが新しい映像の力なのかな、と思いました。最初はしずかちゃんの結婚前夜のお父さんのシーンで、もう1つは、ジャイアンに立ち向かうのび太のシーンで泣きました。原作は読んでいるので展開は分かっているんですが、でも泣きましたね。完成した作品は、感涙度というか、涙の量が違いました。

子どもが観ればドラえもんとのび太の友情の部分をすごく理解できるでしょうし、大人が観ても『結婚前夜』のしずかちゃんの心情とか、すごく理解できるところがあって涙もするでしょうし、家族でぜひ観て欲しいですね。家族で観ると、それぞれの世代で感想を持てる映画だと思います。

前田敦子(女優)

ドラえもん映画は大好きで子供の頃からずっと観ていましたがその時とは違う感覚で楽しめました。

観やすいストーリーで子供の頃のように夢中になって観ました。


のび太くんとしずかちゃんのラブストーリーだったり、ドラえもんとのび太くんの「友情」は大人になった今でもホロリと感動しちゃいます。

いくつになってもドラえもんは夢中にさせてくれます。

私がお母さんになったとき自分の子供に見てほしいです。

ドラえもんはやっぱりいいですね。

森永卓郎(経済アナリスト)

心を潤わしてくれる本物のラブストーリーだ。しかもドラえもんを素材にラブストーリーを描いたのではなく、元々ドラえもんのなかに、ラブストーリーが含まれていたのだ。例えば、結婚生活への不安を口にするしずかちゃんにパパが語りかけるやさしい言葉は、原作に忠実に従っている。ドラえもんのなかに埋もれていたラブストーリーを発掘し、再構成するだけで、どこにも負けないラブストーリーが出来上がってしまう。それだけドラえもんという作品が深いということだろう。そしてラブストーリーは、のび太としずかちゃんだけでなく、のび太とドラえもんの間にも描かれている。

大人向けの作品だとは思うが、すべての世代が楽しめる恋愛映画の金字塔だ。

ローラ(タレント)

とにかく、みんなの表情がとってもキュートだった!

とくに、わたしは、ドラえもんをみていて、何その唇ー!かわいいー!って1人で何回もいっちゃった!!(笑)

あとね、ジャイ子がリアリティあふれてて面白かった!出木杉くんとしずかちゃんのあの展開も…(笑)

今回の3Dの映画は、子供から大人までみんなが楽しめる映画だとおもうの!!

ハッピーになれるからぜひCheckしてみて!!!

樹木希林(女優)

『ドラえもん』という物語を初めて観たんですよ。

『ドラえもん』はすごい人気で、子供たちが夢中になるっていうんだから、そういうもんなんだろうなって思ってたんだけど、これに夢中になっている大人がいるっていうね。出来るまでに3年半かかってるって聞いて、「大変だったでしょ?」って両監督に言いましたけど、「楽しかったです」って言うもんだから、こんな幸せなことはないでしょうね。これはやっぱりお客さんに伝わるんじゃないでしょうか。作り手の大人たちの熱意がどこから来るのかなって、そういうものの驚きの方がすごいですね、むしろ。大人を興奮させるものが『ドラえもん』。

でも、ドラえもんが傍にいたら楽しいとは思いませんよ(笑)それはやめてくれ~って言います(笑)本当に困っちゃう(笑)そばに居たらやっぱり依存しちゃうし、そばに居ないからこういう映画が出来るって思いますから。この物語の中には、人間が誰でも持ってるダメさも見事なところも全部含めて普遍的な願望みたいなところが描かれる。だからこうやってずっと残っていくんでしょうね。70過ぎたおばあさんでも「なるほどね~」と思うんですから、是非ご家族で見に来てください(笑)

堺雅人(俳優)

凄く面白かったです。

原作を何度も読んでいて分かったつもりでいたけど、引き込まれて観るとこんなにもパワーのある物語だったんだと改めて感じました。ストーリーラインはほとんどいじってないのに、こんなに新しい物語ができるなんて。再発見の機会を与えていただき非常に良かったと思います。

登場人物が生き生きとしているのがとても印象的でした。ジャイアンに立ち向かう名シーンとか、ダメで泣きつくシーンとか。全部の感情が生き生きとしていたので、照れているときはホントだらしない顔をしていたし、得意げな時は得意げな顔をしているし。観ていて本当に飽きなかったです。

子供も大人も同時に楽しめる作品だと思いました。大人としても子どもとしても、この作品を観られる僕らはすごい幸せ者ですね。この作品は良い意味で変わってないし、良い意味で全然違うドラえもん映画になってますね。僕は生き生きとドラえもんの世界にもう一度入ることが出来たことに感謝してます。

辻慎吾(森ビル社長)

映像がきれいで物語も感動的で面白く、そして泣きそうになりました。『ドラえもん』というアニメのイメージを超えている、そんな映画な気がしました。

アニメとも違う映像なので新しい一つの映画として観ました。だから非常に新鮮でした。

本作では未来都市が出てきます。僕は都市作りをしていますが「未来都市はあんな風になるのか」と観ていました。

新しい交通システムとか、緑溢れるビルなどが表現されていましたけど、おそらくもっと大きく世の中は変わって来ると思います。未来の東京はどう変わるのか、日本はどう変わるのか、タイムマシンに乗ってきたドラえもんに教えてもらいたいくらいです。新しい未来のアイディアが、あのポケットにいっぱい詰まっていると思います。未来のシーンではアイディアが少し表現されていましたけど、みんなでもっともっと考えていかないといけないと思います。予告編にある「未来を変えろ」というコピーは今の時代に一番合った、大切なキーワードだと思いました。

一番好きなキャラクターはドラえもんです。未来を知っているし、いろいろなものをポケットから出すことができてうらやましい。ドラえもんになれるなら一度なってみたいです。

西尾由佳理(フリーアナウンサー)

まさか『ドラえもん』でこんなに泣くとは思いませんでした。

しずかちゃんのお父さんの「生まれてきてくれただけで幸せにしてくれた」という台詞にきましたね。あとは、のび太くんがドラえもんにたよらずにジャイアンに立ち向かっていくところ。

女性的には「私、のび太くんのこと好きになるかな?」ってちょっと考えたりもしましたけど(笑)でも、一途にしずかちゃんを想っているところとか、好きという感情が原動力になっているのび太くんを応援したくなったし。人や道具に頼りがちなところは、もっとしっかりしなさいよって思うけれども、人を思いやる優しさをもっているところにほろってくる気持ちも分からないでもないとは思いますね(笑)

男女の愛だけでなく、家族愛だったり友情の愛だったりっていうものを含めたラブストーリーになってた気がします。

誰が観てもきっと楽しめる映画だと思います。大人のカップルで見ても「観てよかったね」って心穏やかになるだろうし、「ドラえもんがいたらいいね」とか「子供はのび太みたいな子じゃなくてもっと強くなってもらいたいね。」とか将来の事を話すことができそうなので大人のカップルでも話は尽きないだろうなと思います。

マツコ・デラックス(コラムニスト)

いつの日からだろう。あの時、素直に信じていたはずの言葉が、素直に感動していたはずの出来事が、素直に夢見ていたはずの未来が、すべて虚しく思えるようになってしまったのは。

もちろん、すべての言葉が本当ではないし、すべての出来事が真実ではない。ましてや、すべての未来が明るいはずもない。それに、何もかも簡単に受け入れて生きるほど、もう子供でもない。

それでも、何かを信じて、何かに感動して、何か夢見るものがなければ、やっぱり生きてゆくことは不可能な気がする。

無垢であることは愚かなことであると、不感症になったフリをして閉じ込めていた、誰にも言えないようなこっ恥ずかしい思いが、ドラえもんの声によって呼び覚まされるのはなぜなんだろうか。

あの時には引き返せない。が、大人の鎧が邪魔になったら、ドラえもんに助けてもらおう。

いつの日からだろう。一端のつもりになって、誰もがのび太であることを忘れてしまったのは……。

山本美月(モデル・女優)

まさかこんなに号泣するとは思わなかった(笑)

ストーリーを知っている人でも泣ける作品だと思います。

昔ははずかしかったりむずがゆかったりしてちゃんと見れていなかった「結婚前夜」のシーンも、自分がリアルな年齢になって親に感謝する気持ちもよく分かるし、泣けますね。

ひみつ道具のシーンは子どもも楽しめるし、心情的なシーンは大人も楽しめます。

大人だし、ドラえもんを今から見るのに抵抗感がある人もけっこういると思うけど、子どものものと思わずに、気軽に一度見て欲しいです。大人が見るべき作品です。この作品に会えてよかったです。